ローノイズに付いてのひとりごと

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NOA 川越無線
 








HF帯広帯域ブリアンプの使用感ですが毎日大体15時辺り
  まではカブリもノイズも少なくて広帯域プリを使用すると素晴らしく効果が有るのですが18時を過ぎた
  辺りから強力なカブリを受け始め19時
  過ぎではプリの効果は殆ど無く成りプリの利得を下げて5dB位にしてもカブリの中に聞きたい本体は   埋もれてしまう様です、夜間にはプリは
  全く約に立たなく成りプリ無しのノーマルの方が良い様です、そんな使用感でした、今度は狭帯域プリ  の使用感を試したいと思っています。7Mhz

NF(ノイズフィギャー)とはAmpでアンテナ入力を増幅する際どうしてもAmp内部でノイズが
発生します、そのノイズをどれ位減らす事が出来るかですが、ノイズフィギャメーターを見ながら使用
パーツと回路構成と調整で出来るだけノイズを減らし、そのAmpの目的周波数のノイズの値を数字にて
表したものです。測定方法はノイズ発生器でホワイトノイズを発生しそれをノイズフィギャメーターで
キャリブレーションし 0 レベルとして記録してそこへAmpを接続しAmpから出ているノイズレベルのみを
検出して測定します。
つぶやき
1.8Mhzのブリアンプの注文が増えていますが、実際に聞いて見ると朝から16時辺りまではとても効果
が有りますが、18時以後ではカブリが酷く広帯域アンプは不適当かも知れません、1.8Mhz付近は強力な
放送局が沢山有りそのカブリを真面に受けて感度低下を起こす様です、
利得も20dB以下が適当に感じました、勿論バンドパスフィルターは有りますが、LCフィルターでは帯域が
幾ら調整しても10Mhz位は有りますので、3機種のHF無線機の高周波増幅からミキサーまでのNFを
調べた所値は良いのでも 3.5dB 悪い物は 6dB 位でした、従ってプリアンプのNFは 1dB 以下位
ならばかなりの効果が有ると思います、現在販売されて居るHFのプリアンプのNFも何種類か調べて
見ましたがやはり 4dB位でした、この状態でもしNF 1dBのプリアンプを使えば無線機を含むNFは 
約1dBに改善でき、NF改善はプリアンプだけで無く無線機本体の改善にも成ると考えられます。

HF帯狭帯域プリアンプに付いて 長い間取り掛かっていなかったHF帯のフリアンプに挑戦して見ました、
HF帯のプリアンプは必要かどうかは良く分からなかったので取り掛かる事に躊躇していましたが、最近要望が
有り製作に踏み切りました、NF 1dBは簡単でしたが、それ以下にするにはかなりの日数が掛りました、NF計にて
表示する最低 NF レベルは 0.1dB まで下がりました、ついでに試して見ましたが、
HF帯では3SKタイプのデュアルゲートFETでも NF0.3dB までは下げられる様です。CW 通信専門の OM で 
HFプリアンプのご要望の有った局に試しに使って戴いた所、微弱電波の中の信号の浮かび上がりが
確認出来た
との評価を戴きホームページに混載しました。


           
プリアンプの利得に付いて
プリアンプの利得は高い様に思えますが、有る程度利得は高い方が無線機を含む NF 改善に成ります、
利得が高すぎる場合は無線機の方の ATT 又はゲイン調整又はフィルター等の調整で運用する方法を
お進めします。出来る限りプリアンプのゲインは落とさないで使用するのが最善と思われます。プリアンプの
利得を下げるか無線機の方で利得を調整するかを比べて見ると明らかに無線機で調整する方が SN が
良い事を確認しています。

カラSについて

カラSはプリアンプを付ける事に寄り無線機のSメーターの0点調整がズレた事が原因です。プリアンプを付けたら
信号のみメーターが良く振り無信号の時のSメーターの針は0を指して居るなんて事は有り得ない事です。
Sメーターの0点調整を含めメーター表示全体がプリアンプの利得分多く振る様に成るのです。
無線機は出荷時に内蔵している高周波増幅の利得に合わせ プリアンプ無しの状態で S メーターの針が 0 に
成る様フルスケールが電波の強度に合う様に無線機内部の S メーター用のボリュームにて調整して有ります、
そこえプリ アンプを付ける事に寄り受信電波を千倍(30dB )から1万倍 (40dB )以上増幅するのですから無信号時に
 S メーター の 0 点調整が狂って変更されメーターの針が振りすぎに成るのは当たり前の事でノイズが増えたから、
Sメータの針が0点を変えてしまった訳では決して有りません、ごく当たり前の事で異常でも有りません。
解決策としては無線機の S  メーターの 0 点調整とフルスケール調整を再設定するのが一番正しい方法
と思います。Sメーターの為だけにプリアンプのゲインを下げて感度を落としてしまうのはプリアンプを否定する事に
成りブリアンプの使用目的に矛盾します。無線機内部の再調整は結構面倒なのとプリアンプの利得から考えて
とても調整だけでは追い切れないと思います、やはり S メーターの振れは無視するのが一番良いと思います。
問題は聞えるかどうかの問題ですから。一般的に言われて居るカラSと言う呼び方にも問題が有ります、
カラSとはどういう意味か良く分かりませんがとても不適当に感じます。唯Sメーターの0点調整が接続した
プリアンプの利得で全体の振れが持ち上がっただけの事です。


宇宙空間の水素分子の量
1.420Mhzと云う周波数は水素原子が電波を吸収する周波数だそうです、従って使用するプリアンフ°は出来る限り
ローノイズでなくては成らないとの事で、和歌山大学に製作納品し観測は成功しました。大変な評価をお受けしました。


壊れた修理品として送って戴く場合荷造りする前に確かめて欲しい事が有ります、方法はプリアンプのPTT線はオープンの状態で
(PTT線は何処にも接続しないで)受信して見て下さい、プリアンプのPTT線が何処かでGNDしていると送信状態なので受信は
出来ません、それだけで受信が本当に壊れているかどうかのテストは出来ます。次に何処にも接続してないPTT線をプリアンプの
ケースにショートして見て下さいするとプリアンプの中でリレーの音がカチャカチャと聞こえてPTT線オープンの時受信の感度が
がれば受信は正常です。又リレーの音が無い場合は電源関係の故障です。実は故障としてお送りして戴く
1/3が異常の無いのが
現状です、繰り返しANT直下だけでなくテーブル上でのテストをしてお送り下さい。
川越無線